KOUKEN

北海道留萌市/注文住宅・リフォーム・建築

Staff blog

スタッフブログ

2026.08.26

お知らせ

大工さんのキャリアデザイン

🪚 20歳|大工1年目

「まずは、現場を知るところから」

例)建築系学校を卒業して入社。

学校で学んだ建築の基礎知識を、実際の建築現場で生かしていきます。

最初は先輩大工の補助からスタート。


  • 道具の名前・使い方を覚える
  • 材料の種類を覚える
  • 現場の安全ルールを身につける
  • 墨出しや測定を覚える
  • 木材の加工を経験する
  • 図面を見る力を身につける
  • 現場の流れを覚える

学校で学んだ「建築」と、現場で学ぶ「大工仕事」。

この2つが少しずつつながっていきます。

20歳の目標:

「言われた仕事をする」から、「次に何をするか考えられる大工」へ。


🔨 30歳|入社10年目

「一人で任される仕事が増えてくる」

10年間の経験を積み、木工事の基本は一通り身についてくる時期。

後輩が入ってくれば、自分が教える立場にもなります。


  • 木工事を一人で任される
  • 図面を見て作業内容を判断する
  • 墨出し・加工・造作などを担当する
  • 現場で納まりを考える
  • 後輩に仕事を教える
  • 他職種との打ち合わせにも参加する
  • CAD図面への理解を深める

20歳の頃は「先輩についていく」立場でした。

30歳になると、

「自分で考えて仕事を進める」

ことが求められるようになります。

30歳の目標:

「仕事ができる大工」から、「現場を任せられる大工」へ。


🏠 40歳|入社20年目

「技術だけではなく、人を動かす力も」

20年の経験を積むと、難しい納まりや現場での判断など、経験がものをいう仕事も増えてきます。

若い頃には分からなかった「なぜこうするのか」が、経験を通して分かるようになってきます。


  • 難しい納まりにも対応する
  • 現場全体の進み具合を見る
  • 他職種との調整を行う
  • 若手大工を育てる
  • 品質・安全・工程を意識する
  • お客様の要望を現場に反映する
  • 長年の経験を生かして問題を解決する

40歳になる頃には、

「自分が上手に仕事をする」だけではなく、

「若い人が上手に仕事をできるようにする」

ことも大切な仕事になってきます。

40歳の目標:

「腕のいい大工」から、「人を育て、現場を支える大工」へ。


⭐ 50歳|入社30年目

「経験そのものが、大きな財産になる」

30年間の現場経験。

木材の性質、建物の納まり、現場で起こる問題への対応など、長年の経験が大きな力になります。

若い大工が困ったとき、

「こういうときは、こうするといい」

と教えられる。

これは、何冊の教科書にも書ききれない「現場で培った技術」です。


  • 現場全体を見渡す
  • 若手・中堅の大工を指導する
  • 難しい仕事を任される
  • 現場での判断をサポートする
  • 技術や経験を次世代へ伝える
  • 後輩が成長する姿を見守る

50歳になると、大工としての価値は「自分の手でどれだけ作れるか」だけではありません。

「自分が身につけた技術を、次の世代に残せるか」

という役割も加わります。

50歳の目標:

「自分が建てる」から、「人を育て、技術を残す」へ。


大工は、年齢を重ねるほど面白くなる仕事。

20歳では分からなかったことが、30歳になると分かる。

30歳では難しかったことが、40歳になると判断できる。

そして50歳になると、自分が身につけてきた技術を若い大工に伝えることができる。

「手に職をつける」だけではありません。

経験を積むほど、できることが増え、任される仕事が増え、そして人に教えられる技術が増えていく。

それが、大工という仕事のキャリアです。



投稿者:伊勢田昌志