スタッフブログ

「グリーンフラッシュ（Green Flash）」は、日の出や日の入りの直前・直後、太陽の縁が一瞬緑色に輝いて見える現象を指します。

これは大気の屈折や分光の影響で、赤〜橙〜緑〜青と色がわずかにずれる「屈折スペクトル」が原因となります。

ふつうは波長の長い赤・橙色が強く見えるため緑色成分は見えづらいですが、地平線近くでの大気の透過条件がよいと、緑色成分が視認できる瞬間が出ることがあります。

ただし非常に短時間（数秒程度）で終わることが多く、観察条件が限られます。

留萌での観測例

最近（2025年9月23日）、北海道留萌市の 黄金岬（おうごんみさき） で、太陽の縁が緑色に輝くグリーンフラッシュの撮影に成功したというニュースが報じられています。

この映像は、太陽が水平線に沈む瞬間、縁が緑色に見えた様子を捉えたものとされています。 ＳＴＶ札幌テレビ 放送（北海道）

地元のブログ等で、留萌・黄金岬でのグリーンフラッシュ観察の記録や体験談も紹介されています。 blog.rumoiclub.net

つまり、「留萌でも観察可能である」という報告は実際に存在します。ただし毎日、毎回見られるわけではなく、「条件が揃ったとき」のみです。

観察に適した条件・注意ポイント

グリーンフラッシュを留萌あたりで見るには、以下のような条件が整っていると望ましさが高まります：

条件内容水平線が見える場所海岸・岬など水平線がよく見える地点が望ましい。黄金岬のような場所が典型例。晴天・透明度が高い空大気中のモヤ・ホコリ・水蒸気が少ないこと。特に、雨のあとの晴れた日などがチャンス。雲が少ない日没直線上（水平線近傍）に雲がないこと。視線に遮るものがない建物・山・樹木などで太陽縁が隠されないこと。観察タイミングの精度日没時間を把握しておき、太陽がほぼ沈む直前〜沈んだ直後のごく短時間を狙う必要あり。安全対策太陽を直接見ることは目に大きな負荷をかけるため、望遠鏡・双眼鏡・カメラを使う際は遮光フィルター等を使うこと。

なお、地元の天気予報士は、「日本海側では冬になると雪雲が発生しやすく、晴れる日が少なくなるため、秋など空が澄んだ季節が狙い目」というコメントをしています。